「染谷薄膜素子研究室」は、2015年4月に発足した新しい研究室です。
研究室では、有機エレクトロニクスを中心とする薄膜素子の応用開発と基礎研究を推進しています。有機デバイスは、低温プロセスによって高分子フィルム上に容易に製造できるので、薄くて軽くて曲げても壊れない、叩いても壊れない、非常に耐久性に優れた新しいデバイスとして期待が高まっています。
具体的には超薄型フィルムやゴムシートの上に電子デバイスや光デバイスを集積化し、機械的柔軟性に優れる次世代デバイスを作製しています。
また、超低消費電力無線チップなど最先端のシリコン技術などと連動させ、フレキシブルデバイスのシステム応用を進めています。特に、生体と親和性の高いエレクトロニクスを実現して、機械と生体の融合領域を開拓し、ロボティックスやバイオ・医療への応用を進めています。
さらにデジタルファブリケーションの手法を活用したラピッドプロトタイピングによって、人間をサポートするための種々のシステム・サービスをタイムリーに提供する手法を確立し、社会のニーズとその変化に迅速かつ柔軟に対応できる新しいものづくりを実現していきます。